賃貸でスマートホーム化を進めるなら、絶対に欠かせないのが「スマートリモコン」。その中でも、Nature RemoとSwitchBotは二大巨頭ですよね。いざ選ぼうとすると、Nature RemoとSwitchBotの比較を検索しても、情報が多すぎて結局どっちがいいのか分からない…と悩んでいませんか?
特に賃貸だと、設置の手軽さやデザイン、機能面でシビアに選びたいもの。「Nature Remo 3とSwitchBot ハブ 2の比較」や、最新の「Nature Remo nanoとSwitchBot ハブミニ(Matter対応)の比較」など、モデルごとの違いも気になります。また、センサー機能の違いや、Apple Homeとの連携(Matter対応)はどうなのか、そもそもNature RemoとSwitchBotの併用や連携はできるのか…など、疑問は尽きないと思います。
この記事では、賃貸でスマートホームを楽しむ僕の視点から、Nature RemoとSwitchBotのそれぞれの特徴を徹底的に比較し、あなたのライフスタイルにどちらが合うのかを分かりやすく解説していきます。
記事のポイント
- Nature RemoとSwitchBotの機能や価格の違い
- 賃貸で使う場合のメリット・デメリット
- 【シーン別】あなたに最適なモデルの選び方
- 両方導入する「併用」という選択肢
徹底比較!Nature RemoとSwitchBotの主な違い
スマートリモコンの購入で誰もが悩むこの2大ブランド。どちらも「赤外線リモコンをスマホや声で操作できるようにする」という基本機能は同じですが、実は得意分野がまったく違います。まずは大きな違いを4つのポイントで比較してみましょう。
1. モデルと価格:シンプル vs 多機能エコシステム
一番わかりやすいのが、製品ラインナップと価格戦略の違いです。
Nature Remoは「シンプルイズベスト」。機能と価格が異なる複数のモデル(nano, mini 2, 3)が用意されていて、自分に必要な機能(センサーの有無など)に合わせて選べます。特にエントリーモデルの「Nature Remo nano」は3,000円台からと、非常に導入しやすい価格が魅力です。
一方、SwitchBotは「エコシステムの拡張性」が強み。ハブ(スマートリモコン)自体は「ハブミニ」や「ハブ2」「ハブ3」がありますが、それ以上に「指ロボット」や「カーテン」「スマートロック」など、赤外線以外の機器を操作する周辺機器がめちゃくちゃ充実しています。ハブは、それらSwitchBot製品をまとめる司令塔としての役割が強いのが特徴です。
- Nature Remo: 必要な機能(センサー)で選べる。シンプルに赤外線家電だけ操作したいなら高コスパ。
- SwitchBot: 周辺機器(指ロボット、カーテン等)が豊富。赤外線+物理スイッチの自動化ならSwitchBot。
2. センサー機能:内蔵型 vs 拡張型
「部屋が何度になったらエアコンをつける」といった自動化(オートメーション)のキモになるのがセンサー機能です。
Nature Remoは「本体内蔵型」が基本。最上位モデルの「Nature Remo 3」は、温度・湿度・照度・人感の4種類をこれ1台でカバーします。まさに全部入り。一方、「mini 2」は温度のみ、「nano」はセンサーなし、とモデルによって明確に分かれています。
SwitchBotは「拡張型」の側面があります。「ハブ2」や「ハブ3」には温湿度・照度センサーが内蔵されていますが、人感センサーやCO2センサーなどは「別売りのセンサー」を追加して連携させるスタイルです。初期費用は抑えられますが、Nature Remo 3と同等の環境を作ろうとすると追加コストがかかります。
3. アプリの使いやすさ:直感 vs 多機能
毎日使うアプリの使い勝手も重要ですよね。
Nature Remoのアプリは「直感的でシンプル」。ホーム画面で部屋の環境(温度など)と家電の状態が一目でわかり、操作もスムーズです。デザインも洗練されていて、「とりあえず家電を操作したい」という目的なら、まず迷うことはないでしょう。
SwitchBotのアプリは「多機能でカスタマイズ性が高い」です。連携しているSwitchBot製品(カーテン、指ロボット、センサー類)を一覧で管理し、複雑なシーン(自動化ルール)を組むことに長けています。やれることが多い分、初めて触る人は少し戸惑うかもしれませんが、慣れれば強力なホームオートメーションが組めます。
4. Matter対応と連携力:どっちが将来性ある?
スマートホームの将来性を考える上で外せないのが、新規格「Matter」への対応です。
Matter(マター)は、Apple, Google, Amazonなどが共同で策定したスマートホームの新規格です。メーカーの垣根を越えて、デバイス同士が連携しやすくなるのが最大の特徴。

詳しくは以下の記事でも解説しています!
Nature Remoは「Nature Remo nano」がMatterに対応しました。これにより、赤外線家電をApple Home(ホームアプリ)などから操作できるようになります。ただし、nanoはセンサー非搭載モデルなので注意が必要です。
SwitchBotは「ハブミニ(Matter対応)」「ハブ2」「ハブ3」と、現行の主要ハブがMatterに対応しています。特にSwitchBot製のカーテンや指ロボットなども含めてMatter連携できるのが非常に強力で、Apple HomeやGoogle Homeとの統合を考えているなら大きなアドバンテージになります。
【賃貸目線】Nature Remoを選ぶメリット・デメリット
では、僕たち賃貸ユーザーにとってNature Remoはどうでしょうか? メリットと、ちょっと気になる点をまとめます。
メリット:圧倒的な「コンパクトさ」と「シンプルさ」
Nature Remoの最大の強みは、そのデザインと設置の手軽さです。
「Remo nano」や「Remo mini 2」は非常にコンパクトで軽量。壁に付属の両面テープでピタッと貼るだけなので、賃貸の壁に穴を開ける必要は一切ありません。デザインも白基調でシンプルなので、部屋の景観を損なわないのが嬉しいポイントです。
アプリもシンプルで直感的なので、「難しい設定は苦手…」というスマートホーム初心者の方でも安心して使い始められます。
- 壁に貼るだけ、工事不要
- コンパクトで目立たない(特にnano, mini 2)
- アプリがシンプルで初心者でも使いやすい
デメリット:人感センサーは上位モデルのみ
一方、気になる点としては、高度な自動化に必要なセンサーがモデルによって制限されることです。
例えば、「人がいなくなったら照明とエアコンを消す」といった自動化に便利な人感センサーは、最上位の「Nature Remo 3」にしか搭載されていません。「mini 2」は温度センサーのみ、「nano」に至ってはセンサー自体が非搭載です。
「最初は安くnanoで始めて、後から人感センサーだけ追加したい」ということができないため、将来的にやりたい自動化を見越してモデルを選ぶ必要があります。
【賃貸目線】SwitchBotを選ぶメリット・デメリット
次に、SwitchBotを賃貸で使う場合のメリット・デメリットを見てみましょう。
メリット:指ロボットやカーテン連携「エコシステムの強さ」
SwitchBotの最大の魅力は、なんといっても「赤外線リモコン以外」の自動化です。
賃貸だと、照明が物理的な壁スイッチ(パチパチ押すタイプ)だったり、玄関がオートロックだったりしますよね。SwitchBotには「指ロボット(SwitchBot ボット)」があり、これを貼り付けるだけで物理スイッチをスマホから操作できるようになります。
さらに「SwitchBot カーテン」を使えば、今あるカーテンレールに後付けするだけでカーテンを自動開閉できます。これら独自の「SwitchBotエコシステム」をハブ(スマートリモコン)で一元管理できるのが、Nature Remoにはない圧倒的な強みです。
デメリット:多機能ゆえの「設定の複雑さ」
SwitchBotの弱点は、そのメリットの裏返しでもあります。
ハブ、指ロボット、カーテン、温湿度計…と、連携できる機器が多いため、すべてを使いこなそうとするとアプリの設定がどうしても複雑になりがちです。「このボタンを押したら、あれとこれがこう動く」という「シーン」設定は、初心者には少し難しく感じるかもしれません。
また、ハブ本体(特にハブ2やハブ3)はNature Remoに比べるとやや大きく、置き場所を少し考える必要があります。(ハブミニはコンパクトです)
- 機能が多い分、アプリ設定が少し複雑
- 連携機器が増えると、その分コストがかかる
- モデルによっては本体が少し大きい(置き場所が必要)
賃貸で使うならどっち?シーン別おすすめモデル
結局、賃貸ではどっちを選べばいいの?という疑問に、3つのシーン別でお答えします。
① とにかく安くシンプルに導入したい人
→ おすすめ:Nature Remo nano
「難しいことはいいから、とりあえずスマホやスマートスピーカーでエアコンと照明を操作したい!」という方には、「Nature Remo nano」が最適です。3,000円台という圧倒的な低価格と、壁に貼れるコンパクトさが賃貸にぴったり。Matterにも対応しているので、将来Apple Homeと連携したくなった時も安心です。
② センサーで高度な自動化をしたい人
→ おすすめ:Nature Remo 3
「部屋の温度や湿度、人の動きに合わせて家電を自動で動かしたい」という方には、「Nature Remo 3」がおすすめです。温度・湿度・照度・人感の4センサーが1台に詰まっているので、これだけで高度なオートメーションが完結します。別々にセンサーを買い足す必要がなく、見た目もスッキリするのが良いですね。
③ 物理スイッチやカーテンも自動化したい人
→ おすすめ:SwitchBot ハブミニ(Matter対応) + SwitchBot ボット/カーテン
「エアコンやテレビだけでなく、賃貸の古い壁スイッチや、カーテンも自動化したい!」という方には、SwitchBot一択です。まずは「SwitchBot ハブミニ(Matter対応)」を導入し、必要に応じて「SwitchBot ボット(指ロボット)」や「SwitchBot カーテン」を買い足していくのがおすすめです。お部屋のスマート化をどんどん拡張していく楽しみがありますよ。
疑問解消!Nature RemoとSwitchBotの併用はできる?
「赤外線はRemoで、物理スイッチはSwitchBotで…」と、両方のいいとこ取りをしたいと考える方もいるはず。

結論から言うと、その「併用」、めちゃくちゃアリです!
「併用」で実現する最強のスマートホーム
実は僕も、Nature RemoとSwitchBotの両方を使っています。
例えば、リビングの家電(エアコン、テレビ、照明)はアプリがシンプルなNature Remoで管理。一方、賃貸特有の古い壁スイッチ(お風呂の湯沸かしボタンなど)にはSwitchBot ボットを設置して、SwitchBotのハブで管理しています。
このように、得意分野が違う2つを「併用」することで、それぞれの弱点を補い合い、賃貸でも最強のスマートホーム環境を構築できるんです。
実際の連携方法(MatterやIFTTT)
「でも、アプリが2つになるのは面倒じゃない?」と思いますよね。そこで役立つのが「連携」です。
1. Matterで連携する
一番簡単なのがMatter(マター)です。「Nature Remo nano」や「SwitchBot ハブ(Matter対応)」を使えば、両方の機器をApple HomeやGoogle Homeといった共通のプラットフォーム(アプリ)に登録できます。これにより、1つのアプリから両方の機器をまとめて操作できるようになります。
2. IFTTTやSiriショートカットで連携する
IFTTT(イフト)という外部サービスや、iPhoneのSiriショートカット機能を使えば、「Nature Remoの温度センサーが28度を超えたら、SwitchBotのカーテンを閉める」といった、メーカーをまたいだ複雑な自動化(オートメーション)を組むことも可能です。
最初は別々に使っていても、後からこうして連携させられるのは大きな魅力ですね。
まとめ:あなたの賃貸ライフに合うのはどっち?
今回は、スマートリモコンの二大巨頭「Nature Remo」と「SwitchBot」を、賃貸目線で徹底比較しました。
どちらも賃貸スマートホームの強力な味方であることは間違いありません。ぜひご自身のライフスタイルや、「スマートホームで何を実現したいか」をイメージしながら、最適な一台(あるいは二台)を選んでみてください!

「スマートホーム化、何から始めたらいいか分からない…」という方は、以下の記事で賃貸での始め方をステップバイステップで解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。




