スマートホームにおすすめのWi-Fiは?賃貸で快適に使う選び方

スマートホーム入門
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スマートホーム化を進めようと機材を揃え始めたとき、ふと「うちのWi-Fi環境で本当に大丈夫かな?」と不安になったことはありませんか?

スマートホーム向けのおすすめWi-Fiを調べてみると、たくさんの情報が出てきますが、特に賃貸住宅だと工事不要で手軽なものがいいのか、それとも安定性を重視すべきか悩みますよね。スマートスピーカーや照明、センサーなど、接続台数が増えてきたときにWi-Fiが途切れると、せっかくの便利な生活が台無しになってしまいます。

また、置き型Wi-FiやメッシュWi-Fiといった選択肢、セキュリティや設定の難しさなど、考えることは山積みです。

この記事では、賃貸でスマートホームを楽しむ僕の視点から、Wi-Fi環境の重要性や、ご自身の環境に合ったおすすめのWi-Fi選びのポイントを分かりやすく解説していきます。

記事のポイント

  • スマートホームに安定したWi-Fiが必要な理由
  • 賃貸で選べるWi-Fiの主な選択肢(光回線・置き型)
  • スマートホーム用Wi-Fiルーター選びの4つの重要ポイント
  • 【環境別】おすすめのWi-Fiルーター製品

なぜスマートホームに専用のWi-Fi環境が必要なの?

まずは、「普通のネット利用と何が違うの?」という疑問からお答えします。スマートホームは、一般的なWi-Fi利用とは比べ物にならないほど、ネットワークに負荷がかかるんです。

意外と多い!スマートホーム機器の「同時接続台数」

スマートホーム化を進めると、あっという間にWi-Fiに接続する機器が増えていきます。

接続機器の例
  • スマートスピーカー(各部屋)
  • スマートリモコン
  • スマート照明(電球やシーリングライト)
  • スマートロック
  • センサー類(温度、湿度、人感)
  • セキュリティカメラ
  • スマートプラグ

これに加えて、家族のスマートフォンやパソコン、タブレット、ゲーム機なども接続されます。一般的な家庭用ルーターでは、20台も接続すると通信が不安定になり始めるものも少なくありません。スマートホーム本格運用では、最低でも30台以上の接続を想定しておく必要があります。

接続が途切れるとスマートホームは機能しない

スマートホーム機器は、基本的に24時間365日ネットワークに接続されています。「アレクサ、電気つけて」とお願いしても、照明がオフラインでは反応してくれません。

特にスマートロックやセキュリティカメラなど、家の安全に関わる機器の接続が途切れるのは絶対に避けたいですよね。そのため、多くの機器が同時に接続しても通信が安定し、途切れないWi-Fi環境が不可欠なんです。

賃貸スマートホームのWi-Fi環境、2つの選択肢

賃貸住宅でWi-Fi環境を整える場合、大きく分けて2つの選択肢があります。ご自身の状況に合わせて最適なものを選びましょう。

【安定性重視】光回線+Wi-Fiルーター(メッシュWi-Fi)

もし、お住まいの賃貸物件にすでに光回線が導入されている(または導入可能である)なら、この方法が最も安定します。

通信速度が速く、遅延も少ないため、高画質なセキュリティカメラの映像確認や、多数の機器を同時に動かすのに最適です。

ただし、光回線があっても、備え付けのルーターが古い場合があります。その場合は、スマートホームに対応した高性能なWi-Fiルーター(特に「メッシュWi-Fi」対応機器)を自分で用意するのがおすすめです。

【手軽さ重視】工事不要の「置き型ホームルーター」

「光回線の工事ができない」「すぐにでもWi-Fi環境が欲しい」という方に最適なのが、コンセントに挿すだけですぐに使える「置き型ホームルーター」です。

いわゆる「置くだけWi-Fi」や「ホームルーター」と呼ばれるサービスで、携帯電話と同じモバイル回線(5Gや4G LTE)を利用します。工事不要で、引っ越しの際もそのまま持っていける手軽さが最大の魅力です。

置き型ホームルーターの注意点

光回線に比べると、時間帯や電波状況によって通信速度が不安定になる可能性があります。また、「無制限」とされていても、短期間に大容量の通信を行うと速度制限がかかる場合があるため、契約内容の確認は必須です。

賃貸向け!スマートホーム用Wi-Fiルーターの選び方

では、具体的にどのような基準でWi-Fiルーターを選べばよいのでしょうか。ここでは、光回線に接続する「Wi-Fiルーター」を選ぶ際のポイントを解説します。

<strong>YUTO</strong>
YUTO

おすすめの製品は次の章で紹介します!

ポイント1:接続台数(最低30台以上を目安に)

最も重要なのが「最大同時接続台数」です。前述の通り、スマートホーム機器はどんどん増えていきます。

ルーターのスペックに書かれている最大接続台数の70%程度で運用するのが、安定稼働の目安と言われています。将来の拡張性も考えて、最低でも30台以上、できれば50台〜100台に対応したモデルを選ぶと安心です。

ポイント2:Wi-Fi規格(Wi-Fi 6以上がおすすめ)

Wi-Fiには規格があり、新しいものほど高性能です。現在のおすすめは「Wi-Fi 6(ワイファイ シックス)」です。

なぜWi-Fi 6が良いの?

Wi-Fi 6は、従来のWi-Fi 5に比べて通信速度が速いだけでなく、「たくさんの機器が同時に接続しても遅くなりにくい」という特徴(OFDMA技術)があります。まさにスマートホームにぴったりの規格なんです。

最近はさらに新しい「Wi-Fi 6E」や「Wi-Fi 7」も出ていますが、価格が高めです。現時点では、コストと性能のバランスが取れたWi-Fi 6が最も実用的です。

ポイント3:セキュリティ(WPA3対応かチェック)

Wi-Fiルーターは、家のネットワークすべての入り口です。セキュリティが甘いと、不正アクセスのリスクが高まります。

選ぶ際は、最新の暗号化規格である「WPA3(ダブリューピーエースリー)」に対応したモデルを選んでください。従来のWPA2よりも強力なセキュリティで、スマートホーム機器を保護してくれます。

ポイント4:メッシュWi-Fi機能の有無

「メッシュWi-Fi」とは、複数のWi-Fi機器(親機と子機)が連携して、家全体に網目(メッシュ)のように電波を張り巡らせる技術です。

賃貸でも、1LDKや2LDKと部屋数が増えたり、鉄筋コンクリート造だったりすると、ルーター1台では電波が届きにくい場所(死角)が生まれがちです。メッシュWi-Fiなら、家のどこにいても安定した接続を維持できるため、スマートホームとの相性が抜群です。

賃貸スマートホームにおすすめのWi-Fiルーター

お待たせしました!ここでは、僕がリサーチした中で「これは賃貸スマートホームに良さそう!」と感じたおすすめの製品をご紹介します。

【光回線がある人向け】おすすめメッシュWi-Fi

すでに光回線がある、または導入予定の方には、Wi-Fi 6対応のメッシュWi-Fiが断然おすすめです。

製品名特徴価格帯目安(2台)
TP-Link Deco X20Wi-Fi 6対応。AIローミング機能搭載で接続がシームレス。コスパ最強の入門機。約15,000円~
ASUS RT-AX59UWi-Fi 6対応。高速で安定性が高い。AIメッシュ技術で自動最適化。約20,000円~
TP-Link Deco M9 PlusWi-Fi 5だが、スマートハブ(Zigbee)内蔵。Wi-Fi以外の機器もまとめて管理したい人向け。約25,000円~
Zigbee(ジグビー)とは?

Wi-Fiとは別の通信規格で、主にセンサー類などの低消費電力デバイスで使われます。Deco M9 Plusのようなハブ内蔵型だと、別途ハブを用意する必要がなく便利です。(ただし、最近はWi-Fi対応のセンサーも増えています)

個人的には、まずは「TP-Link Deco X20」あたりから始めるのが、コストと性能のバランスが取れていて良い選択だと思います。

【工事不要・手軽派】おすすめ置き型ホームルーター

「工事はしたくない!」「すぐにネットが欲しい!」という方には、置き型ホームルーターがおすすめです。各社から様々なプランが出ています。

サービス名キャリア特徴月額目安
Speed Wi-Fi HOME 5G L13WiMAX高速通信と安定性のバランスが良い。プロバイダ(契約窓口)が多く、キャンペーンが豊富。約4,500円~
docomo home 5Gドコモ5G対応で通信速度が高速。ドコモユーザーならスマホセット割あり。約5,000円~
モバレコAirソフトバンクソフトバンクエアーの提携プラン。月額料金が安めで、データ容量無制限。約3,080円~

上記に記載した価格やプラン内容は、あくまで執筆時点での一般的な目安です。キャンペーンや契約時期によって大きく変動します。また、置き型ホームルーターは契約する住所(設置場所)でしか利用できない制限がある場合がほとんどです。必ず各サービスの公式サイトで最新の料金、通信速度制限の条件、利用規約をよく確認してから契約してください。

Wi-Fi導入とあわせて確認したい「賃貸」の注意点

最後に、賃貸物件だからこそ気をつけておきたいポイントを2つお伝えします。

光回線の導入は「管理会社の許可」が必須

置き型ホームルーターではなく、新たに光回線を契約する場合、壁に穴を開けるなどの工事が必要になることがあります。物件に設備が導入済みでない場合は、必ず事前に大家さんや管理会社に許可を取りましょう。

<strong>YUTO</strong>
YUTO

無断で工事をしてしまうと、退去時に高額な原状回復費用を請求されるトラブルになりかねません…。

セキュリティ設定は自分でしっかり管理しよう

Wi-Fiルーターを導入したら、セキュリティ設定を必ず確認してください。

最低限やっておきたいセキュリティ対策
  • パスワードの変更:初期設定のまま使わず、推測されにくい複雑なパスワードに変更する。
  • ファームウェアの更新:ルーターの管理ソフト(ファームウェア)は常に最新の状態に保つ。(自動更新設定がおすすめ)
  • SSIDの変更:Wi-Fiの名前(SSID)も、初期設定から変更しておくとより安全です。

特にスマートホームは、生活に直結する機器(鍵やカメラ)をネットワークに繋ぎます。「自分の家の安全は自分で守る」という意識がとても大切です。

まとめ:自宅の環境に合わせて最適なWi-Fiを選ぼう

スマートホームを快適に使うためには、「たくさんの機器を同時に安定して接続できるWi-Fi環境」が何よりも重要です。

ご自身の賃貸物件の状況(光回線の有無)や、どのくらいの機器を接続したいかに合わせて、最適な選択をしてくださいね。

こんな人におすすめ
  • 光回線が使える人:Wi-Fi 6対応の「メッシュWi-Fi」(例: Deco X20)が最強。
  • 工事したくない・手軽に始めたい人:「置き型ホームルーター」(例: WiMAXやdocomo home 5G)を検討。

快適なWi-Fi環境を整えて、スマートホームライフを存分に楽しんでください!

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