毎日の生活で欠かせない照明ですが、布団に入ってからスイッチを消しに行くのが面倒だったり、外出先で消し忘れたか不安になったりすることはありませんか。スマート家電を活用して照明を後付けでスマート化すれば、そんな悩みも一発で解決します。
賃貸物件だから工事はできないと諦めている方も多いかもしれませんが、実は大掛かりな電気工事などは一切不要で、今の部屋のまま導入できる方法がたくさんあるんです。スマートフォンやアレクサなどの音声アシスタントを使って、寝転がったまま電気を操作したり、自動で点灯させたりする快適な生活は、意外と簡単に手に入ります。
この記事では、僕が実際に試してわかった選び方のポイントや、安く便利に導入するコツについて詳しくお話しします。
記事のポイント
- 賃貸物件でも原状回復可能なスマート照明の導入方法がわかる
- 自宅の照明タイプに合わせた最適なスマート家電の選び方がわかる
- アレクサやスマホを活用した便利な自動化テクニックがわかる
- コストを抑えつつ段階的にスマートホーム化する手順がわかる
スマート家電で照明を後付けする選び方
「スマート照明」といっても、実はいくつかの種類があって、自宅の照明器具や配線環境によって選ぶべきアイテムが変わってきます。まずは、自分の部屋にはどのタイプが取り付けられるのか、失敗しない選び方の基本を押さえておきましょう。
賃貸でも工事不要で導入する方法
賃貸マンションやアパートに住んでいると、壁に穴を開けたり配線をいじったりする工事は基本的にNGですよね。でも安心してください。現在のスマート照明の主流は、「今ある環境にそのまま後付けできる」製品ばかりです。
大きく分けると、以下の3つのパターンが王道です。
- 電球交換タイプ:今の電球を「スマート電球」に替えるだけ
- シーリングライト交換タイプ:天井の照明器具ごと「スマートシーリングライト」に交換する
- スイッチ後付けタイプ:壁のスイッチを物理的に押してくれる「指ロボット」を貼る
どの方法も、退去時には元の状態に戻せる(原状回復できる)ので、賃貸でも気兼ねなく導入できます。まずは、「今の照明器具がどうなっているか」を確認するのがスタートラインです。
自分の部屋の照明が「電球が取り外せるダウンライト」なのか、「天井に引掛けシーリングがあるか」、「壁スイッチしかない古いタイプか」を確認しましょう。
シーリングライトごとの交換手順
日本の住宅、特に賃貸物件で最も多いのが、天井に丸い照明がついている「シーリングライト」のタイプだと思います。もし天井に「引掛けシーリング」というカチッと回して取り付ける配線器具(ローゼット)があれば、照明器具ごとスマートシーリングライトに交換するのが一番スッキリしておすすめです。
SwitchBot(スイッチボット)などのメーカーから発売されているスマートシーリングライトなら、取り付けは本当に簡単です。
- 今のシーリングライトのカバーを外し、本体を取り外す。
- 天井の引掛けシーリングに、新しい専用アダプターを取り付ける。
- スマートシーリングライト本体をカチッとはめ込む。
- スマホアプリでWi-Fi設定をする。
たったこれだけで、今まで通りの壁スイッチも使いつつ、スマホや音声での操作が可能になります。調光や調色機能も最初からついている製品が多いので、部屋の雰囲気をガラッと変えられますよ。
退去する際は元の照明に戻す必要があります。取り外した古いシーリングライトは、捨てずにクローゼットの奥などに大切に保管しておいてください。
壁スイッチをボットで自動化する
「照明器具が古くて交換できない」「ダウンライトで電球も変えにくい」「そもそもおしゃれな照明だから器具は変えたくない」という場合もありますよね。そんな時に活躍するのが、物理的にスイッチを押してくれる指ロボット(スイッチボットなどのボット製品)です。
これは本当に原始的ですが、効果は絶大です。壁のスイッチの横に強力な両面テープで小さなロボットを貼り付けます。スマホで「ON」と指示すると、ロボットのアームがウィーンと動いて、パチン!とスイッチを押してくれるんです。
見た目は少し「後付け感」が出ますが、どんな古いタイプの照明でも強制的にスマート化できるのが最大の強みです。特殊な配線工事などは一切不要で、ペタッと貼るだけ。これぞ「後付け」の極みですね。
アレクサ対応のおすすめ製品選び
スマート家電で照明を操作するなら、ぜひ一緒に導入したいのが「Amazon Echo(アレクサ)」や「Google Nest」などのスマートスピーカーです。スマホを取り出さなくても、「アレクサ、電気つけて」「アレクサ、おやすみ」と声だけで操作できる便利さは、一度体験すると戻れません。
製品を選ぶときは、以下の点に注目してください。
- 「Alexa対応」「Googleアシスタント対応」の表記があるか
- Wi-Fi接続だけで使えるか、別途「ハブ」が必要か
- 最近話題の共通規格「Matter(マター)」に対応しているか
特にSwitchBotなどの有名メーカー製品であれば、基本的にアレクサ連携はスムーズです。ハブ(中継機)が必要なモデルと、電球自体がWi-Fiに直接つながるモデルがあるので、構成に合わせて選びましょう。初心者の方は、まずはハブ不要でWi-Fiに直接つながるタイプを選ぶと設定が楽ですよ。
リモコンなしの古い照明を操作
「壁スイッチすらない、紐を引っ張るタイプの和室照明」や「リモコンがついていない古い蛍光灯」をどうにかしたいという相談もよく受けます。
実はこれらも後付けでスマート化可能です。以下の方法を検討してみてください。
| 照明タイプ | おすすめの解決策 |
|---|---|
| 紐(プルスイッチ)式 | スマート電球に交換する:紐はONの状態にしておき、電球側でON/OFF制御します。 |
| リモコンなしシーリング | リモコンアダプタを挟む:「照明リモコン受信機」というパーツを天井との間に挟み、そのリモコン信号をスマートリモコンに学習させます。 |
特に「スマート電球に変えてしまう」という手は意外と盲点ですが有効です。照明器具自体のスイッチはずっとONにしておいて、電気の通電をスマホ側でコントロールするわけです。これなら、どんなに古い器具でも中身は最新のスマート照明になります。
スマート家電の照明後付け活用テクニック
無事に設置ができたら、次は「どう使うか」です。単にスマホでON/OFFするだけではもったいない!僕が実践している、生活がちょっと豊かになる活用テクニックを紹介します。
電球タイプをスマホで操作する
E26口金などのスマート電球を導入した場合、最大のメリットは「調光(明るさ調整)」と「調色(色温度変更)」ができることです。
例えば、朝起きた時はシャキッと目覚めるために「白くて明るい光(昼光色)」に設定し、夕食後はリラックスするために「オレンジ色の暖かい光(電球色)」で明るさを落とす。これをスマホアプリのスケジュール機能で自動化しておけば、何もしなくても時間に合わせて部屋の雰囲気が勝手に切り替わります。
「映画モード」などのシーン設定を作っておいて、ワンタップで照明を暗くするのも雰囲気が出ておすすめですよ。
人感センサーで自動点灯させる
廊下や玄関、トイレなどにおすすめなのが、「人感センサー」との組み合わせです。SwitchBotなどのセンサーデバイスを壁に貼っておき、「センサーが人を検知したら照明をON」という設定(オートメーション)を組みます。
これを設定しておくと、買い物帰りで両手が塞がっている時に玄関に入っただけで電気がついたり、夜中にトイレに起きた時にスイッチを探さなくて済んだりと、地味ながら確実なストレス軽減になります。「2分間動きがなかったらOFF」という設定もできるので、消し忘れ防止にもなって節電効果も期待できます。
ダクトレールでおしゃれに演出
賃貸でもおしゃれなカフェのような照明に憧れませんか?そんな時は「簡易取付式ダクトレール」を天井の引掛けシーリングに取り付けましょう。これも工事不要でカチッとはめるだけです。
このレールに、複数のスマート電球(スポットライト)を取り付けます。すると、複数のライトをグループ化して一括操作したり、一つは観葉植物を照らして、もう一つは壁のアートを照らすといった細かい演出が可能になります。
スマート電球なら、一つ一つ配線工事をしなくても、アプリ上で「この3つはダイニング」「この1つはスポット」と自由にグループ分けができます。模様替えの自由度が格段に上がりますよ。
安い費用で導入するポイント
スマートホーム化はお金がかかるイメージがあるかもしれませんが、工夫次第で安く抑えられます。
ポイントは「いきなり全部やらないこと」です。まずは、よく過ごすリビングのメイン照明か、あるいは寝室の読書灯の電球1個から始めてみてください。スマート電球なら1個2,000円〜3,000円程度で購入できます。
また、Amazonのプライムデーやブラックフライデーなどのセール時期には、SwitchBot製品などが大幅に値引きされることが多いです。ハブとセットで購入すると安くなることもあるので、まずは最小構成で試して、便利さを実感してから徐々に買い足していくのが、失敗しないコツです。
まとめ:スマート家電の照明後付けについて
照明をスマート化することは、単に「リモコンがスマホになる」以上の価値があります。布団に入ったまま「おやすみ」と言うだけで部屋が真っ暗になる快適さや、帰宅時に暖かい光が迎えてくれる安心感は、一度味わうと手放せません。
最後に、今回のポイントを振り返ります。
難しく考えすぎず、まずは自分の部屋で一番「めんどくさいな」と感じているスイッチ一つから、スマート化を試してみてください。きっと、毎日の暮らしが少しだけ未来に近づくはずです。
※本記事で紹介した方法は一般的な住宅環境を想定しています。電気配線の状況や器具の仕様によっては取り付けられない場合もあるため、購入前には必ず各製品の公式サイトで適合条件をご確認ください。また、電気配線の工事が必要な作業は必ず電気工事士の資格が必要です。


