MatterとSwitchBotで賃貸スマートホーム革命

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最近、「Matter(マター)」という言葉をよく聞くようになりましたよね。スマートホームに興味がある人なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。でも、Matterとは一体何なのか、これまで人気だった SwitchBotとどう違うのか、そして結局Matterに対応すると何ができるようになるのか、イマイチ分かりにくいと感じていませんか?

特に僕たちのような賃貸住まいだと、「新しい規格が出ても、どうせ工事が必要なんでしょ?」とか「SwitchBot の対応デバイスを買い替えないといけないの?」といった不安が出てきます。僕も最初は、SwitchBot のハブ(Hub)がMatterに対応するってどういうこと?設定は難しいの?SwitchBot のロックやカーテンも動くの?と疑問だらけでした。

そこでこの記事では、僕が徹底的に調べた「Matter」と「SwitchBot」の関係について、特に賃貸スマートホームという視点から、メリットやおすすめの対応デバイスを分かりやすく解説していきます。

記事のポイント

  • スマートホームの新規格「Matter」の基本的な仕組み
  • SwitchBot製品がMatterにどう対応しているか
  • 賃貸でMatterとSwitchBotを連携させるメリット
  • 2025年最新のおすすめMatter対応SwitchBot製品

話題の「Matter」ってそもそも何?

「Matter」について調べ始めると、専門用語が多くて混乱しがちです。ここでは、僕たちユーザーにとって重要なポイントだけを、ざっくりと解説します。

簡単に言うと「スマートホームの共通語」

Matterをすごく簡単に言うと、「スマートホーム機器の“共通語”」です。

これまでのスマートホームは、Apple、Google、Amazon、Samsungなど、メーカーごとに使う「言語」がバラバラでした。だから、「このスマート電球はApple Homeでは使えるけど、Google Homeでは使えない」といった“メーカー縛り”が当たり前だったんです。

Matterは、このバラバラだった言語を統一するために生まれました。デバイスがMatterに対応さえしていれば、Apple Home(Siri)でも、Google Homeでも、Amazon Alexaでも、垣根を越えてシームレスに操作できるようになります。

これは、僕たちユーザーにとって本当に大きな革命なんです。

豆知識:Matterの仕組み

MatterはIPベース(インターネットと同じ技術)で通信します。Wi-FiやThread(スレッド)といったネットワークを使って、デバイス同士が直接ローカルネットワークで通信するのが特徴です。これにより、インターネットが落ちても家の中だけで操作が完結するため、応答速度が速く、セキュリティも高いと言われています。

Matterのメリットとデメリット(注意点)

Matterの最大のメリットは、先ほど説明した「メーカーの垣根を越える」こと(=相互運用性)です。しかし、2025年現在、まだ新しい規格ならではの注意点もあります。

メリット

  • プラットフォームの自由: Apple Home、Google Home、Alexaなど、好きなプラットフォームで機器を管理できる。
  • セットアップの簡素化: QRコードなどで簡単にデバイスを追加できる(NFC対応も進んでいます)。
  • 高速・高セキュリティ: ローカルコントロール中心で、応答が速く安定的。

デメリット・注意点

  • 対応デバイスがまだ発展途上: 照明、プラグ、ロック、センサーなどは増えてきましたが、まだ非対応のカテゴリもあります。(例えば、2025年時点でもカメラなどは対応が遅れています)
  • Matterコントローラが必須: Matterデバイスを使うには、必ず「Matterコントローラ(ハブや中継器)」が必要です。
最重要:Matterコントローラが別途必要です

Matterデバイスを操作するには、各プラットフォームの「司令塔」が必要です。これがないとMatterは使えません。

  • Apple Homeの場合: HomePod、HomePod mini、または Apple TV 4K
  • Google Homeの場合: Google Nest Hub(第2世代)や Nest Hub Maxなど
  • Amazon Alexaの場合: Echo Showシリーズや対応するEchoスピーカー

例えば「Siriで操作したい!」と思ったら、HomePod miniなどが必須になる点に注意してください。

SwitchBotとMatterの関係は?

さて、ここからが本題です。賃貸スマートホームの王様「SwitchBot」は、このMatterとどう関わってくるのでしょうか?

SwitchBotはMatterにどう対応してる?

SwitchBotの対応方法は、大きく分けて2種類あります。

  1. ネイティブ対応 (Matter over Wi-Fi)

    デバイス自体が直接Matterに対応しているパターン。ハブがなくても、Wi-Fi経由で直接Matterコントローラに接続できます。(例:SwitchBot LED Strip Light 3 など)

  2. ブリッジ対応 (Matter Bridge)

    これがSwitchBotの対応の「キモ」です。Bluetooth接続の既存SwitchBot製品(Botやロック、カーテンなど)を、SwitchBotのハブが「通訳」してMatterに対応させてくれる仕組みです。

僕たち既存のSwitchBotユーザーにとって重要なのは、間違いなく2番目の「ブリッジ対応」です。

主力製品「SwitchBot Hub 3」と「Hub 2」の役割

この「通訳(ブリッジ)」の役割を担うのが、「SwitchBot Hub 3」「SwitchBot Hub 2」といったスマートリモコンハブです。

これらのハブは、以下の2つの超重要な役割を兼ね備えています。

  • 従来のエアコンやテレビを操作する「スマート赤外線リモコン」機能
  • Bluetooth接続のSwitchBot製品をMatter対応させる「Matterブリッジ」機能

つまり、Hub 3やHub 2を1台導入するだけで、既存の赤外線家電も、SwitchBot製品(Botやロック)も、まとめてApple HomeやGoogle Homeで操作できるようになるんです。

Hub 3 vs Hub 2:どっちを選ぶべき?

2025年現在、Matterブリッジ対応ハブとして「Hub 3」と「Hub 2」が併売されています。主な違いは「Matterブリッジの台数」と「操作性」です。

機能SwitchBot Hub 3 (最新)SwitchBot Hub 2
Matterブリッジ台数最大30台最大8台
物理インターフェースダイアル+4ボタンボタンのみ (2つ)
人感センサーあり (内蔵)なし
赤外線リモコンありあり
温湿度センサーありあり
価格帯 (目安)約16,980円約9,980円
結論:これから買うなら「Hub 3」一択

価格がほぼ同じ(2025年5月時点)なので、選ぶ理由は明確です。Matterで連携できるデバイス数が8台から30台に大幅に増えたことが最大の強みです。スマートホーム化を進めると8台は意外とすぐに達してしまうため、将来性を考えるとHub 3が断然おすすめです。

また、Hub 3に搭載された「ダイアル」が秀逸で、スマホや声を使わずに直感的に照明の明るさやエアコンの温度を調整できるのが、地味ですが非常に便利です。

賃貸でMatterとSwitchBotを使うメリット

では、僕たち賃貸住まいの人間が、MatterとSwitchBotを組み合わせる具体的なメリットはどこにあるのでしょうか。

なぜ賃貸にSwitchBotが最強なのか(工事不要・原状回復)

これはMatter以前からのSwitchBotの最大の強みですが、「一切の工事が不要で、原状回復が簡単」という点に尽きます。

  • SwitchBot Bot: 物理スイッチに両面テープで貼るだけ。
  • SwitchBot Lock Pro: ドアのサムターンに両面テープで被せるだけ。
  • SwitchBot Curtain: カーテンレールに引っ掛けるだけ。

壁に穴を開けたり、配線をいじったりする必要が一切ないため、賃貸でも安心して導入できます。引っ越す時も、テープを剥がして持っていくだけです。

Matter連携でApple Home (Siri) でも使えるように!

これまでは、SwitchBot製品をSiri(Apple Home)で動かすには「ショートカット」アプリなどで複雑な設定が必要でした。

しかし、Hub 3やHub 2がMatterブリッジに対応したことで、SwitchBotのデバイスがApple Homeに正式に対応しました。これにより、「Hey Siri, 鍵を閉めて」や「Hey Siri, カーテンを開けて」といった音声操作が、HomePod miniなどを経由して簡単に実現できるようになったんです。これはAppleユーザーにとっては悲願でした。

賃貸で導入する際の注意点

メリットだらけに見えますが、賃貸ならではの注意点も。特に「スマートロック」を導入する際は、念のため管理会社やオーナーに確認するのがベターです。

SwitchBot Lock Proなどは、ドアに両面テープで貼り付けるだけです。許可をもらう際は、以下の点を明確に伝えるとスムーズです。

管理会社への確認ポイント
  • 建物にキズや穴を一切つけない(両面テープ設置であること)
  • 原状回復が容易である(引っ越し時に簡単に取り外せること)
  • 鍵の交換は不要である(物理的な鍵もそのまま使えること)
<strong>YUTO</strong>
YUTO

丁寧な説明を心がければ、許可してくれるケースがほとんどです。トラブルを避けるためにも、事前の確認をおすすめします。

【2025年版】おすすめSwitchBot Matter対応製品

MatterとSwitchBotで賃貸スマートホームを始めるなら、まず何から揃えるべきか。僕のおすすめを紹介します。

まずはコレ!「SwitchBot Hub 3」

全ての中心になるハブです。前述の通り、今から買うならHub 3を選びましょう。赤外線リモコンとしてエアコンやテレビを操作しつつ、最大30台のSwitchBotデバイスをMatterに対応させる「司令塔」として活躍します。

  • カテゴリ: スマートリモコン / Matterブリッジ
  • 価格目安: 約16,980円
  • 賃貸おすすめ度: ★★★★★

賃貸の味方「SwitchBot Lock Pro」

賃貸スマートホームの「三種の神器」の一つ、スマートロックです。両面テープで貼り付けるだけで、物理キー、指紋認証、スマホ、NFC、Apple Watchなど、あらゆる方法で解錠できるようになります。Matter(Hub経由)にも対応し、Siriでの施錠・解錠も可能です。

  • カテゴリ: スマートロック
  • 価格目安: 約17,980円
  • 賃貸おすすめ度: ★★★★★ (※設置前に管理会社へ要確認)

自動化の定番「SwitchBot ボット」

「指ロボット」の愛称で知られる、物理スイッチを押してくれる小型ロボット。これもHubを経由してMatter対応します。賃貸物件に多い「壁の照明スイッチ」や「お風呂の湯沸かしボタン」など、赤外線リモコンがない古い家電をスマート化するのに最適です。

  • カテゴリ: スマートスイッチ
  • 価格目安: 約4,980円
  • 賃貸おすすめ度: ★★★★★

その他のおすすめ(カーテン、センサー類)

生活の質(QOL)を爆上げしてくれるのが、以下のデバイスです。

  • SwitchBot Curtain 3: カーテンレールに取り付けるだけで、カーテンを自動開閉できます。朝、決まった時間に太陽の光で目覚める体験は最高です。もちろんHub経由でMatter対応します。
  • 各種センサー: 人感センサー(Motion Sensor)や開閉センサー(Contact Sensor)もHub経由でMatter対応します。これらをトリガーにして、「ドアを開けたら照明がつく」「人がいなくなったらエアコンが消える」といった高度な自動化が可能になります。

まとめ:MatterとSwitchBotは賃貸の最強タッグ

今回は、スマートホームの新規格「Matter」と「SwitchBot」の関係について、賃貸に住む僕の視点から解説しました。

Matterは「メーカーの垣根を越える共通語」であり、SwitchBotは「工事不要で賃貸に最適」なデバイスです。

そして、「SwitchBot Hub 3(またはHub 2)」は、これら2つの強みを「ブリッジ(通訳)」する、まさに賃貸スマートホームの核となる存在です。

これまでSwitchBotを使っていて「Siriで操作できたらな…」と思っていた人も、これからスマートホームを始めたいと思っていた人も、Matter対応ハブを導入することで、賃貸のまま、よりシームレスで快適なスマートライフが手に入ります。

まずは司令塔となる「SwitchBot Hub 3」から、新しいスマートホーム体験を始めてみてはいかがでしょうか。

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